コンサル的思考実験と読書メモブログ

ITコンサルタントが身を持って学んだこと、フレームワークの使い方、書評などを挙げていきます。IT企業や企業内IT部門の管理者やリーダ層の方、ITコンサルタントを目指す方に参考になる情報発信できればと思います。

部下が成長しない原因と対策②

前回に引き続いて部下が成長しない理由について原因と対策を引き続き考えていきます。

 

組織が臨む成果を出すエースは少数派。

組織には考え方が異なる人が集まる。

成長の仕方には考え方が大きく影響する。

 

ではどう対策を講じるか。

現状私も実験的に取り組んでいますが、考え方少しかっこよく言うとマインドセットを変えるには気づきを持ってもらう必要があると思います。

 

多くのケースで今の自分を変えれないのは、今の自分に大きくは課題意識を持てていないか、変えるためのイメージを持てていないと部下とのやりとりの中で見えてきました。年齢が上がるほど前者の傾向があり、若いほど後者の傾向があるようです。

 

そしてどちらも振り返りが出来ていませんでした。なんとなく振り返る事はあっても、自分の認識の中で振り返りをするので、出てくる答えは限定的になります。そこで振り返るためのベースとなる行動指針を設けてみました。

 

我々の目指す仕事とは何か。

そこに至るためにどんなポイントに日々気をつけるべきか。

 

そしてそれを元にチームで振り返りのセッションを、持つことにしました。それを提示して改めてわかった事は、教育が行き届いていない環境ほど、自分なりの考えに基づいて仕事に臨むので、その自分なりが成長や成果に繋がらない考え方であれば、それは成長のスピードという結果になって現れているようです。

 

気をつけなくてはいけないのは、往々にしてメンバの方々は別に極端にサボっているわけではないので、その状態で頭ごなしに何で出来ないんだといってもモチベーションを奪う結果にしかなりません。

 

上司として取り組むべきは、部下の現状の認識をすくい上げ、別の可能性もあるよと提示し続ける事にあると思います。自分の成功体験を元に行動指針を作っても、それも一つの可能性でしかない事に気をつける必要があります。

 

自分も常に最新の注意をしながら、今後の経過を見守りたいと思います。そして忘れてはいけないのは、自分が成果を出している側の人間だったとしても、少数派であるならば、少数派で120%の成果を出すより、皆を100%に近づける方が組織としての成果は大きくなります。

 

上司は部下のためにある事を忘れずに今日も一日頑張りたいと思います。