システム運用現場の実態〜変革を妨げる思考停止〜
このところ応援してくれる人が徐々に増えてきて、閲覧数も上がってきたり、検索の順位も上がってきました。有難いですね本当に。
ここでブログを書き始めたのは、自分が日々経験した事を書き記して自分でも整理していきたいという想いとともに、中々世に出てるITILの書籍などはフレームワークとしての知識が中心で、自分自身ITILの書籍を見て参考になった事は正直少なかったので、現場で「使えるノウハウ」を公開したら少しでも役立ててもらえるかなぁという気持ちからです。
そんなノウハウを少しずつ書き記していきたいと思ってます。あとは、読者の方が多くなってきたので、そろそろスマホで空き時間に書くのではなく、PCで見やすく図表などの例も入れていければ。。。と思います。
今日はシステム運用の現場に入って感じている事を書きます。
コンサルタントとして、私の守備範囲としては上流の戦略策定〜組織設計などが多いのですが
実際に現場に入って改善などもするので、現場の人がいかに業務を回すかという事に奔走されてるかを間近で見る機会があります。
表現が適切ではないかもしれませんが、そこはいわゆる戦地における最前線で、スピード感が非常に早くゆっくりと意思決定出来る余裕はありません。日々数多く挙がってくる問題に対処していかないとトラブルになってしまう。トラブルを発生させない為に現場のマネージャーは何とか対処しているといった印象があります。
そういった日々は以前ここでも挙げましたが、徐々に管理者の創造性を奪ってしまっているとも感じています。
http://goshux.hatenablog.com/entry/2017/07/21/ルーチンは創造性を破壊する
結果として現場は回っていて極端にサービスの品質は悪くないけど、変革を起こしづらい状況にある組織が多いと感じます。
ここで押さえておくべきは、誰が悪いと言うわけではなく構造的にそうなりやすいということです。ではどうすれば状況を打破できるのか。組織として考えるならば、絶対にしてはいけないのは人の能力を理由にしてしまう事です。英雄を求めるのは私は思考停止だと思っています。変わる事のできない状況、それを実現するための人材がいない状況は過去の積み重ねの結果発生する問題であり、問題には原因があります。その原因を正しく捉え、仕組みによって解決すると言う考え方、思考法が必要になります。
今後、もしも自分がIT部門の部門長になったら、どう対処していくべきか。について述べていきたいと思います。