コンサル的思考実験と読書メモブログ

ITコンサルタントが身を持って学んだこと、フレームワークの使い方、書評などを挙げていきます。IT企業や企業内IT部門の管理者やリーダ層の方、ITコンサルタントを目指す方に参考になる情報発信できればと思います。

問題解決能力を科学する

コンサルにおいて最も重要な能力は問題解決能力であると以前話をしましたが、どの様に向上させるのかについて考えていきたいと思います。

 

コンサルティングを行う際、全く同じ経験を使いまわせるケースというのはそんなに多くないです。

 

お客様から事例を求められても、その事例が必ずしもそのお客様にFitするものではなく、お客様に合った解決策を導き出して行かなくてはいけません。

 

もちろん仮説や持っていくべき方向性も見出すことができない様なケースは提案は慎重になります。提案段階ですり合わせをして合意をもらえた際には、その合意に基づいて進めます。

 

問題解決能力とは、答えのないところから答えを導く能力とも言えると思います。その一つとしては、概念を資料化して認識を合わせ合意形成を図る事があると思います。

 

物事を進めるのが上手い人とそうではない人の違いとして、考えを資料化できるかどうかというのが挙がります。特に成果イメージや進め方などは徹底的に資料化する事に慣れるべきです。これはそのまま提案力向上にも繋がります。

 

次に、分からない事を調べる調査能力も一つだと思います。人に聞く、ウェブ、書籍など情報を取ろうとするときに、どういった調べ方をすれば知りたい情報が導き出せるか。そこに対して、シナリオを組める必要があります。

 

順番が前後しましたが、調査能力によって得た情報から仮説を立てていきますが、仮説立案において重要となるのが論理的な思考能力と顧客思考です。

 

あえて顧客思考と書いたのは、顧客の立場ならこう考えるであろうという観点です。それが論理形成の前提となります。論理は前提を捉え間違うと意味がありません。なるべく精度高く顧客思考するために必要なのが、経験となります。こんなケースのお客様ではこんな悩みがあるといった感じです。それを正確に捉えれば論理が成り立っていれば説明が筋が通るため合意が得やすくなります。

 

こういった事の繰り返しが問題解決なんだと思う様になってきました。

 

顧客思考と論理的思考についてはもう少し深掘りして次回お話していきたいと思います。