IT部門に求められる変革〜デジタルトランスフォーメーション編その2〜
こんにちは。atomです。
今回は、前々回にお話ししたDXについての続きです。
事業のデジタル化が進む、その担い手は事業部門である中でIT組織は何をするかというところが今日のテーマです。
テーマに入る前にデジタルトランスフォーメーションを学ぶ上でなかなか良かった書籍を紹介します。
大前研一 IoT革命 ―ウェアラブル・家電・自動車・ロボット あらゆるものがインターネットとつながる時代の戦略発想 (「BBT×プレジデント」エグゼクティブセミナー選書)
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2016/09/13
- メディア: 単行本
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では本題です。
DXによって事業部門側のITが強くなるにつれて、IT部門の役割構造が変わってきています。
いわゆる攻めのIT(売上増にむけたIT活用)に事業がシフトするので、それまで事業部門側で持っていた、既存業務の企画、構築、保守、運用などをより引き取っていく必要があります。
そもそも事業部門がDXしていきたいといっても、人員が増える訳ではなく、今までも暇しているわけでも無いので、事業部門のDXを支えるために既存業務のITについてより、IT部門の関与を増やす必要があります。
具体的には何をすれば良いのか。
事業部門側で主で行なっていた、要件定義(厳密には要求定義)をIT部門が巻き取る必要が出てきます。
どんなITサービスがあれば良いのか要件を伝える事自体をIT部門が担うという事は業務に精通していないといけないという事です。
そんなのできっこ無いよと言われそうですが、現に多くの企業がその為の一歩を踏み出しています。
事業部門の業務に精通するために、IT部門としての既存業務の一部をノンコア業務として、アウトソーシングする例が非常に増えています。
その為の可視化や標準化という領域の整備に各社取り組んでいる状況です。
また、ジョブローテーションによる事業部門との人材交流なども活発化しています。
そして、ノンコア業務のベンダーへの移管にむけたベンダーマネジメントのルール整備などのお仕事の依頼が後をたたない状況です。
複数社ある委託先のベンダーをコントロールするベンダーを設けるといった動きも出てきています。
先見性のあるマネジメントの方はすでに動き出しています。
貴方の会社は如何でしょうか。
ではまた!