ITIL活用〜構成管理プロセス設計その1〜
構成管理に取り組んでいきたい。
ITサービスマネジメントに取り組んでいる企業で、インシデント管理や要求実現、問題管理などを整備が済むと大体話に挙がるのが構成管理です。
これから少し構成管理のプロセス設計について話していこうと思います。
構成管理に取り組む上でのはじめの一歩は何か。
その前に少し前提をお話しします。
構成管理は以下の様に定義されています。
『ITサービスを提供するために管理すべきコンポーネントの完全性を保ち、必要なタイミングで利用できる様にする事』
管理すべきコンポーネントを構成アイテム(CI)と呼んだりしますが、管理すべきという点が重要になります。
人の頭の中にあるナレッジはITサービス提供においては重要ですが、構成アイテムとはなり得ません。
管理すべきというのは、コントロールされている状態を作るという事でもあるため、変更管理、リリース管理を通して変更していくといくとでもあります。
構成管理のプロセス設計では、何を管理すべきかを決める事から始めます。
そのためには、ITサービス提供における構成要素の洗い出しから始めます。
ある基幹システムはどんな構成要素があるか。
ハードウェア、ソフトフェアなどまずは思いつく限り洗い出していってください。
それらがどう関連しているかモデル図を書いて整理していきます。これを構成モデルといいます。
その中で管理すべき対象を決めていきます。
どう管理対象を決めていけばいいのか。その辺の考え方について次回お話しできればと思います。