ITIL活用とコンサル的戦略思考ブログ

ITコンサルタントが身を持って学んだこと、フレームワークの使い方、書評などを挙げていきます。IT企業や企業内IT部門の管理者やリーダ層の方、ITコンサルタントを目指す方に参考になる情報発信できればと思います。

組織の立ち上げに伴う文化形成に気をつけろ②

前回に引き続き文化形成の話です。 前回組織を立ち上げる際には多くのルールなどが必要になると話しました。しかしながら、それを守る文化がなければルールも機能しません。 組織の成熟度が低い場合、個々の能力や献身で支えられるケースが多く、そういった…

組織の立ち上げに伴う文化形成に気をつけろ①

組織の立ち上げを行うととにかくルールが決まっていない事が多く、コンサルはルール決めに奔走されます。 人によって何をエスカレーションして、何を自己解決で踏ん張るかの基準が異なったり、台帳に記録すべきデータの入力制度なんかも異なります。 特に今…

書籍の執筆

久しぶりの更新。 企業として書籍を作ろうと思うとす 凄くお金かかるのですね。 そしてPRの仕方の多様性にも驚き。 平積みコーナーに置くのもただではないと汗 本はかなり読むけども、手に取るまでのシナリオがマーケティングのカスタマージャーニーによって…

ITIL活用〜導入の意義とポイント〜

ITIL導入したいという事で声をかけていただき、仕事をする事が多いですが、結構誤解が多いので今日は意義とポイントについて事例を交えて述べてみます。 まずITILを導入する意義はどんなところにあるでしょうか。 押さえておくべきはシステム運用からITサー…

ITIL活用〜プロセス適用の順序と最低限実装すべきプロセス〜

久しぶりにITILの話です。 今まで、ITILプロセスを導入してしていない企業がITIL導入したいから支援してほしいという相談があります。 今日はオススメの順番とITILに基づいてITサービスマネジメントに取り組むのであれば個人的に最低限取り組むべきプロセス…

官公庁案件における調達仕様書の解釈のせめぎ合い

官公庁の案件では調達仕様書という民間でいうRFPがバイブルとなって、その解釈によって利害の不一致が発生します。 曖昧さの残る表現となるので、官公庁としてはなるべく多くの要求を通したいですし、実施業者としては、範囲をコントロールしなくては、キャ…

コンサルタントの力量、コンサルタントの育て方

久しぶりの投稿。大規模プロジェクトの参謀として睡眠時間を確保するのが大変な日々を送っています。 大きいプロジェクトだとどうしてもチームで仕事する必要があり、どうしてもチームの中には能力が高くないメンバーがいます。 コンサルタントの力量とはど…

小さなチーム、大きな仕事 働き方の新スタンダードを読んで

本業とは別に、社内の研究会で自社の新規事業開発を推進するにはどうしたら良いかとかねてより研究しています。 そこで最初は新規事業開発の制度を構築してみようとトライしてみました。制度によりアイデアを募り、公式な検討の機会を提供する事で、今より新…

顧客思考は自分事から。その先のコンサル視点

前回問題解決には顧客思考と論理的思考が重要だというお話をしました。 顧客の思考を考えるにはどうしたら良いか。 顧客だったらどう考えるか。顧客の立場によっても推測が可能です。管理者ほど企業自体の目標に資することを求められます。一方で現場ほど企…

問題解決能力を科学する

コンサルにおいて最も重要な能力は問題解決能力であると以前話をしましたが、どの様に向上させるのかについて考えていきたいと思います。 コンサルティングを行う際、全く同じ経験を使いまわせるケースというのはそんなに多くないです。 お客様から事例を求…

コンサルタントの仕事術〜成果を示すデータ作り〜

コンサルタントの成果は時として非常に定性的で、最終成果を報告する際の特に上級マネジメントへの説明をする際に数値で成果を示さないと成果に納得してもらえないという事態が発生します。 例えばルールを作る仕事。 標準化されました。属人化が解消する仕…

コンサルに求めるの機能とは

前回受注の秘訣として顧客が求めるコンサルの機能を理解する事、その機能をいかに際立たせるかという点をお話ししました。 では、どんな事を求められているのでしょうか。 いくつか挙げてみます。 ①専門知識 ②客観性 ③リソース ④ファシリテーション ③は労働…

コンサルとしての受注の秘訣

最近嬉しい事が二つありました。 一つは大型の官公庁案件が取れた事、もう一つは2年近くコンサルしていた企業の役員に直接話がしたいと言われた事。 特に二つ目は、いつもはIT組織の部門長とお話をしていましたが、 成果を報告後直接役員から2人で話したいと…

慌しい日の始まり

あけましておめでとうございます。ブログを始めて初めての年越しとなりました。 今年も少しずつアップできればと思います。 新年早々の仕事は、企業を様々な観点で評価し現状を明らかにするアセスメントモデルを設計しています。 なるべく使いやすくて手軽な…

ITIL 活用〜要求実現で取り組むべき申請統合〜

久しぶりにITIL についてです。 本当はブログのタイトルになってるくらいなのでもっと書いていきたいところですが、興味あることばかり書いてしまってるので、のんびりお付き合いいただければ幸いです。 要求実現とは、サービス要求(ユーザーからの作業の依…

食から学ぶ持続可能性システム思考

今日は仕事に関係なくプライベートなお話です。 最近妻が建築士をしている関係で、漆喰塗りなど手伝った方にお呼ばれされて食事をしました。そのご夫婦は奥さんの方が野菜を扱う仕事をしているのですが、そこで興味深い話を聞きました。 そこで挙がったのは…

官公庁のITマネージャーに知っておいてほしい事

以前官公庁のトレンドとして運用に課題があると述べました。今回は問題点と意識すべきことについて触れていきたいと思います。 官公庁における問題点は長期間の入札案件の調達仕様の不足という点が挙がります。比較的大きな規模では3年から5年の委託となりま…

中小企業のIT部門長が持つべき視点とコンサル仕事の本質

最近長くコンサルティングを実施していた企業が区切りを迎えようとしており、部門長の方に結果を報告するとともに将来こうなっていってほしいとの想いを述べる機会がありました。 その企業のIT部門の部門長は現場叩き上げで高い問題解決能力を持っているもの…

コンサルタントのスキルアップ術〜ラーニングピラミッド〜

スキルを伸ばす、理解を深める上では人に教える事程理解力が上がる事はないと思います。 皆さんはラーニングピラミッドという考え方はご存知でしょうか。 学習効果アップの鍵「ラーニングピラミッド」とは? [学習・勉強法] All About ITILの講師をしている…

コンサルタントのスキルアップ術〜行動原理とコンピテンシー〜

成長の仕方やその為の方法論は、個人ごとにある根底のマインドが大きく関わるのは言うまでもない事ですが、具体的にどんなマインドでどういった行動をしたら成果に繋がるのでしょうか。 今日はその辺についてお話ししていきます。 自分は元々仕事に対して劣…

IT部門長なら読んでおくべき一冊〜ITコストマネジメント〜

今回はコストマネジメントの話です。 どんな企業でも取り組んでいますが、うまく取り組めていると感じている企業は少ないのではないでしょうか。 部門長クラスの業務として定着していますが、業務の中で覚えたという方がほとんどで専門知識を学ばれていると…

ITIL活用〜変更管理のプロセス設計その1〜

構成管理のプロセス設計の話を少ししましたが続いては、変更管理の話をしていきたいと思います。 変更管理とは、以下の様に定義されています。 「変更が素早く正確に、ITサービスのインパクトを最小限に抑えるために、定められたルールや手順を確実に行うプ…

IT部門長なら読んでおくべき一冊〜デジタル化時代のIT組織〜

以前デジタルトランスフォーメーションという書籍を紹介しましたが、同じくベイカレントコンサルティング社の著作となる以下の書籍を紹介します。 デジタル化を勝ち抜く新たなIT組織のつくり方 作者: ベイカレント・コンサルティング 出版社/メーカー: 日経B…

コンサルタントの仕事術〜合意形成こそ変革成功の鍵〜

このところIT部門のコンサルに入っていて、事業部の支援機能を強化する為に、組織変更案を策定といったコンサルティングを実施しておりました。 組織変更の概要としては、多角的な事業を展開する企業のIT部門で少人数で日々の業務を回していたので、兼務が進…

コンサルタントの考察〜色々コンサル〜

コンサルタントをしていると周りに色んなタイプの人がいます。 フレームワーク至上主義コンサル →フレームワークを如何にうまく使うかを考えてる人。作成される資料は細かめ。 現場主義コンサル →現場に入り込み、絶大な信頼を得るが共感しすぎて自らも現場…

ITIL活用〜構成管理プロセス設計その3〜

構成管理の管理対象が決まったら、構成アイテムを維持管理する活動、体制、評価指標などを設計しています。 構成管理の代表的な活動としては、棚卸しがあります。構成監査という言葉でITILでは定義されています。 実際の構成アイテムの実態と構成情報として…

コンサルタントのキャリアパス考察〜コンサルタントへの最短距離とは〜

最近ほぼ新人の若手がコンサルタントになるべく配属されてきます。 ちなみに自分は技術上がりで、セールスエンジニア、マネジメントなど経験してからコンサルになっています。 今なんとかやれているのは、そこで培ったもの+αがあるからだと思います。 そう思…

ITIL活用〜構成管理プロセス設計その2〜

構成管理の管理対象を決めたら次に実施すべきは構成識別です。 構成識別とは、一言で言うのであれば管理粒度決めです。 なぜ粒度を決めるのかというと、アプリケーションモジュールを管理対象としたとしても、その一つ一つを管理すると数万モジュールになっ…

ITIL活用〜構成管理プロセス設計その1〜

構成管理に取り組んでいきたい。 ITサービスマネジメントに取り組んでいる企業で、インシデント管理や要求実現、問題管理などを整備が済むと大体話に挙がるのが構成管理です。 これから少し構成管理のプロセス設計について話していこうと思います。 構成管理…

ITIL活用〜インシデント管理におけるエスカレーションルール〜

こんにちは。atomです。 平日はほぼ日刊ブログとなりつつあります。調子がいい時は日に2回くらい更新してます。 書くことが沢山あるというのは、自分が好きな仕事出来てるんだなと思います。 最近、天職の見つけ方という記事を見てふむふむと思いました。 ht…

ITIL活用〜インシデント管理の体制(機能)編〜

おはようございます!atomです。 前々回に引き続きインシデント管理の体制の話です。 前回は、役割としていくつか挙げました。今回は、役割を担うチーム(機能)についてです。 機能という言葉に馴染みがない方もいると思いますが、ITILでは以下の様に定義さ…

コンサルタントの仕事術〜健全な働き方〜

こんにちは。atomです。 今日は働き方について話をしてみようと思います。 貴方の周りにこんな方はいませんか? とても真面目で一生懸命だけど、いつも仕事に追われて大変そう。能力が低いわけではないのに仕事がなかなか進まない。 私の周りにも、そして私…

ITIL活用〜インシデント管理の体制(役割)編〜

こんばんは。atomです。 凄く今日は寒いですね^_^;ブルブルと震えながら帰宅途中にブログを書いています。 今回はインシデント管理の体制についてです。 体制を考える時にまずインシデント管理として以下の役割を作ります。 ①サービスマネージャー →プロセス…

ITIL活用〜インシデントの定義編〜

こんにちは。atomです。 今回も引き続いてインシデント管理の話をしたいと思います。 インシデント管理のプロセス設計をする上で一番最初に実施するのがインシデントの定義です。 ITILの定義上インシデントとは、「ITサービスの計画外の停止、または品質の低…

ITIL活用〜インシデントの分析手法〜

おはようございますatomです。 ITIL活用とうたっておきながらITILネタが少ないので、ITIL活用について色々あげていこうと思います。 まずはインシデント分析です。 分析に用いる手法としては、パレート分析とクロス分析を好んで使います。 パレート分析は、…

コンサルタントの仕事術〜アウトラインを描く〜

こんばんは。atomです。 今回は作業の進め方についてです。 コンサルティングの提供方式にもよりますが、私は案件掛け持ちで実施するので、一つの事に集中しきれる状況には無いです。 物理的に工数か足りなくなるというよりも、色んな事を並行で考える為、脳…

IT部門に求められる変革〜デジタルトランスフォーメーション編その2〜

こんにちは。atomです。 今回は、前々回にお話ししたDXについての続きです。 事業のデジタル化が進む、その担い手は事業部門である中でIT組織は何をするかというところが今日のテーマです。 テーマに入る前にデジタルトランスフォーメーションを学ぶ上でなか…

コンサルタントの仕事術〜人材育成を阻むバイアス〜

こんにちは!atomです。 土曜日は月一で勉強会をやっています。 コンサルタントは外に出る仕事なので、意図的に集まる時間作らないとなかなかナレッジの共有が難しかったりします。 今日は、コンサルタントを目指す方でもそうでない方でも気をつけるべき点に…

IT部門に求められる変革〜デジタルトランスフォーメーション編その1〜

おはようございますatomです。 皆さんはデジタルトランスフォーメーション(DXと表記)という言葉はご存知でしょうか。 直訳するとデジタルへの移行。デジタルというのはIT化と読み替えても良いかなと思います。 今までの事業をITをつかって変革させる。店舗…

ITILにおける4つのP〜結構使えるフレーム〜

おはようございますatomです。 今回はITILで語られる4つのPについてです。 ITサービスマネジメントを成功に導くために考慮すべき4つの観点といえるものです。 Peaple(人) Process(プロセス) Products(ツール) Partner(パートナー) これらが大事だよとITILで…

コンサルタントの仕事術〜顧客との合意形成編〜

こんにちはatomです。 前回コンサルタントとは準備が大事だと話しました。 その続きです。 コンサルタントの仕事の仕方は基本顧客との合意形成の繰り返しです。 アプリケーションを開発する場合は、ケースにもよりますが、要件定義から基本設計くらいまで合…

コンサルタントの仕事術〜ITILプロセス設計編(変更管理)〜

おはようございます。atomです。 今日はITコンサルタントの業務の一つであるルール文書(規程、基準)などの作成についてお話しします。 私の主要コンサルティングの領域はITサービスマネジメントの領域なので、インシデント管理、変更管理などのルール作り…

コンサルタントのスキルアップ方法〜知識編〜

おはようございます。atomです。 前回に引き続きスキルアップについてです。 業務編では、仕事が集まる状態=信用を得るということをあげました。 スキルアップをはかる上では、担当している業務だけでは学ばない領域がかなり多くあります。 例えば、開発だ…

コンサルタントのスキルアップ方法〜業務編〜

おはようございます。atomです。 風邪で何日か寝込んでました。 皆様も体調には気をつけてください^^; 今日はスキルアップについてです。 仕事ができる人とそうでない人には仕事の集まり方が違います。 仕事をすればするほど経験値は増えますので、仕事はで…

IT部門における人材の実態〜現場編〜

おはようございます。atomです。 ここまできたら現場編も書こうと思ってます。 しかしながら、個人的には1番難しいところです。 それは最も接点がない事もありますが、部門長や、リーダークラスの様に共通する点が傾向が少なく組織の文化や人材育成の仕組み…

IT部門における人材の実態〜中堅リーダー編〜

こんばんは。atomです。 今日は現場のリーダークラスの人材についてです。 人材像として、現場業務に精通してある領域について、エースもしくはエースだった人、経験年数が15年位を人材像を想定しています。 1番パワフルな層かなと思います。 よくコンサルテ…

IT部門における人材の実態〜部門長編〜

おはようございます!atomです。 今日はIT部門における人材の部分についてです。 コンサルティングでクライアントの問題解決を支援する上で、マネジメントの仕組みをみなおしたり、組織組み替えたり、スキルマップを作ったりと様々な取り組みをします。 どん…

新規事業開発の主要成功要因とは!?

おはようございます!atomです。 今日は新規事業開発に関するお話です。 自社で新規事業開発の仕組みを構築しようと悪戦苦闘している気づきなんかを書いてみます。 そもそも何故新規事業開発の仕組みを作ろうと思ったか。 一言既存の事業だけでは、将来的に…

コンサルに求められる問題解決能力、キャリアパス

こんにちは!atomです。 朝方の冷え込みがしんどくついにコートを投入し始めました^^; 今日は自分がコンサルにおいて最も必要とされる能力だと思う問題解決能力についてです。 最近若手でコンサルをしたいと入ってくる人がいて、その人に対して何を学べば良…

IT企業におけるITILのビジネス活用

こんにちはatomです。 今日はITILのビジネス活用についてお話していきます。 ITIL活用の現状としては、品質や効率の問題などから、インシデント管理、問題管理を取り入れたり、ガバナンスの観点から変更リリース管理を取り入れるというケースが多いように感…